フラットとの出会い・ワッフルのこと/fateful encounter with our beloved Waffle

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私たちが初めてフラットコーテッドレトリーバーのことを知ったのは、今から約10年くらい前だと思う。
当時よく遊びに行っていた横浜の臨港パークで見たのが初めてだ。
元々二人とも犬は大好きだったけれど、そのときフラットのことは知らなくて。
ご夫婦と散歩しているフラットを、少し遠巻きに見ていた私たちが「おいで~」のジェスチャーをすると、その子は飼い主さんの顔と私たちの方をじっと見比べて。
飼い主さんが「OK!」と号令を出すと、ぶんぶん尻尾を振りながら走ってこちらに向かって来て、べろべろと顔中舐められた。
なんて格好良くて、賢くて、優雅で、そして可愛いんだろう!
私たち二人して感動して、ゆっくりやって来られた飼い主さんに、この犬はなんて言う種類の犬ですか?と尋ねて。
それで、初めてレトリーバーに、ゴールデンとラブラドール以外の種類が居ることを知った。
そのときから、いつかフラットコーテッドレトリーバーを飼おう、というのが私たちの夢だった。

それから4年くらい経って、私たちは結婚した。
一緒に住むことになってから10日後に、ワッフルがやって来た。
ワッフルは今年の3月まで一緒に暮らしていた私たちの家族だ。
2004年4月28日生まれ。
2004年7月11日に我が家に来た。
フラットコーテッドレトリーバーの黒のメス。
「やんちゃでハイパーで永遠のピーターパンだ」とよく言われるフラットだけど、ワッフルは気が小さくて、臆病で、意外なところで頑固で、恐らく世間で言われているほどのやんちゃでもハイパーでも無かったと思う。
そりゃあ、小さい頃はそれなりに大変だったけれども、木製の家具の脚をかじられたり、なんてことはなく、唯一彼女の歯形がついているものは、スチール製のケージの扉の部分と、ヨシの書斎の椅子の脚(これもスチール)だけだ。
なぜかスチールばかり...。
ただ、大きくなっても甘えん坊でお風呂場には必ず着いて来て、半透明の扉の向こう側にべったりと黒いかたまりがくっついて見えたり、私たちが使っているダイニングの椅子の上...ではなく、椅子に座っている私たちの膝の上に上がりたがったり。(「OK!」と言って上がらせると大きな体でどっかりと座り、ひとしきり顔をべろべろ舐めて、気が済むとそこに横になった。手も足もだらんと落として、体だけがかろうじて乗っかっている状態。)
そのくせちょっとあまのじゃくだったりして。
そういう意味では確かに、大人にならないピーターパンなのかもしれない。
けれどそういうところが私たちはとても好きだった。

2歳くらいの頃、予防接種か何かの時のついでに診てもらった時、股関節の異常を指摘された。
凄く酷い、今すぐ要手術というわけではないけれども、あまり激しい運動をさせないように、ということだった。
そして5歳8ヶ月...今年の1月に、腎不全と診断された。

老衰で亡くなる犬や猫の三大死因の一つが腎不全だそうだ。
腎臓は他の臓器と違って寿命があり、一度失われた機能は二度と回復しない。
にも関わらず、腎不全の症状が表れる頃には3/4くらいの機能は既に失われているらしい。
我が家の場合もはっきりした原因は分からないけれど、ただかなりの機能は既に失われて回復しないということと、こんなに若くして発症するというのは、もしかして先天的に腎臓に異常があったのかもしれない、というのが担当してくださった獣医さんの見解だった。

渾身の看護も空しく、治療開始から2ヶ月後に、あっという間に亡くなってしまった。
あまりにも若く、あまりにもあっけなく、私たちの宝物は亡くなってしまった。

waffle

少し落ち着いてから、私はもう一度、ワッフルの病気について調べた。
何度も何度も調べた腎不全のことを、もう一度。
それから、日帰り入院が始まった頃から陰部の出血があったこと、本来なら回復するはずの血液の数値が回復しなかったこと(成分には問題ないのに、赤血球・白血球の割合に対して明らかに血清が多く、ほとんど水に近いような血液だった。)なども。
そうしていくうちに、もしかして腎不全とは別の病気も併発していたのかもしれないということが分かった。
分かったけれど、それ以上の具体的なことはもう調べようがなかった。

そして、日中も家で仕事をすることが多いヨシがある日、なんの音もしない、誰の気配も無い静まりかえった部屋に耐えきれずお掃除ロボットRoombaを起動した、と言うから、新しい家族を探すことを決めた。

寂しい、悲しい、というのはもちろん、どうしてウチの子が、というのも、だけれども。
何よりも、悔しかった。
少なくとも10年くらいは一緒に過ごせると思ったのに、こんなあっという間なんてあんまりだ。
5歳なんてまだまだ子供じゃないか。ようやく大人っぽくなってきたところだったのに。

それで、次にフラットを迎えるなら、その前に徹底的に調べてやろうと思った。
短命だと言われているフラットだけれど、本当にこんなにも短命なのか。
健康で長生きしているフラットは居ないのか。
日本にだけ居ないのか、それとも、フラットという犬種自体がもともと短命なのか。
病気はどうしても避けられないのか。
それを覚悟してフラットを選ぶのか。
他の犬種にするのか。
諦めるのか。

そんなところから、私たちの新しい家族探しが始まった。


About a decade year has passed since we first met a Flat Coated Retriever at Rinko Park in Yokohama where we used to visit at that time. We didn't know about the FCR at all even though we were by nature dog lovers. We looked across at a dog walking with the owner couples. We motioned for the dog to come. The dog glanced at them and us a few times. The dog ran toward us with hearty wagged tails at their commands of OK and licked our faces.
What a cool, smart, grace and adorable dog it is! That was heartfelt moment for us. The owners walked toward us with slow steps.
We learned from owners that the dog was the Flat Coated Retriever. It was the first learning that Flat Coated Retriever existed as a retriever dog other than Golden and Labrador. Since then, having a Flat Coated Retriever had been one of our dreams.

4 years had passed since we first met a FCR there, we got married. Waffle became a member at our home after the tenth day of our first week together. She is our family and partner who had been living with us until last March.
She was a black female FCR, born on April 28, 2004 and became our family and partner on July 11, 2004.

Majority says that FCR is Naughty, Hyper tension and Eternal Peter Pan, but our beloved Waffle was milk-livered and quite stubborn, not naughty or hyper, contrary to popular belief. When she was a puppy, it was a quite hard for us to take care of, but she had never gnawed any wooden furniture even though she left some tiny scars on her steel cage door and the steel chair legs in Yoshi's study. She left tiny scars on only steels.

Even after she grew up, she had been a puppy in front of us. She followed us to the bathroom and we could see a black lumpish shadow beyond the opaque door. She loved sitting down on our laps at table in the dining room, not on a dining chair. Her body was barely able to stay on our laps after licking our faces. After she was completely satisfied, she went limp on our laps. Yet she was quite perverse dog. In that way, we have to admit that she was also an eternal Peter Pan.
But we did love the part of her.

Her vet pointed out her hip abnormality when she was about 2 years old to be vaccinated and said "It's very bad but there's not urgent need for surgery. But do avoid strenuous activity". At her age 5 years and 8 months in last January, she was diagnosed with the renal insufficiency.

I've heard that the renal insufficiency was one of three major causes when dogs and cats die of natural causes.
Despite nonfunctioning kidneys can never be recovered unlike the other organs, 3/4 of the function has already been lost when it brought out symptoms of the renal insufficiency. In case of our Waffle, her kidney could not be recovered anymore because most of the function was already lost even though her vet could not pinpoint the exact cause. But the vet reached his opinion that our Waffle was too young to develop kidney abnormality, in other words, she might have it congenitally.

Despite our devotion to her care, she soon passed away within about 2 months after the onset of treatment. She was too young to leave us. Disappointedly, our precious partner became an angel in heaven.

I studied her congenitally kidney abnormality once again when I got settled even though I did over and over. What I found are; The pubic bleeding had been shown since the day care started; The numerical improvement was not shown on the blood biochemical value which should have been recovered by the treatment; The component value had no problem but her blood was just water-like because the ratio of BS was very high, comparing to RBC and WBC; and so on. Then I finally reached my opinion that other diseases might have occurred to her. I found those things, but there was no way that I could go through it in detail.

One day, Yoshi said that he started up the cleaning robot "Roomba" to endure in extremely calm in the quiet, empty and silenced room. And I decided to get our new partner dog.

We felt lonely, sad and wondered why it happened to our precious, but only frustrating was left in our heart after all. We wanted to live with her for about a decade year at least. It is unfair to take only 5 year old our Waffle away from us. We were just so happy with seeing her growth.

Then I finally decided to study everything about FCR before we welcome our new partner. I wondered if it was true although FCR die young, if there were healthy and long-lived FCR in this world or short-lived FCR only in Japan. Are there any ways to avoid such diseases from FCR? Do we have to prepared and take risks to have FCR? Do we welcome another kind of dog? Do we have to give up having FCR?

Finding our new life partner started from then.

Comments(7)

涙。。X(

サキコさん>

涙ナミダです。
未だに思い出しては時々泣きます。
馬鹿みたいな笑える話を思い出して、笑いながら泣いたり…。
でも、ワッフルのおかげで繋がったご縁もたくさんあって、本当に彼女には感謝しているのですよー。
とってもフレンドリーな犬だったので、私たちも見習わなくては!です。

突然、はじめまして。
マイスターさんのブログからこちらにきてしまいました。
コメントさせて欲しくなってしまって。。。

Kateちゃんきれいな子ですね^^
これからが、楽しみですね~ うらやましい。

私も、フラットを飼っていたのですが、今年6月になくなってしまって。Joe君の生まれた日、うちの子は虹の橋を渡ったのです。
病気に気が付いてからやはり2ヶ月、あっという間に持っていかれた感じ。
いつしか、フラットの写真に家の子の面影を探したくて
フラットのブログやブリーダーさんのHPを見て、あぁ元気だったらなぁ~ などと思ってました。
そこで、マイスターさんのブログに行き着いたのです。
我が家は、王子と姫のパピーが誕生したらぜひお願いしたいと
思っているのです。
Kateちゃん元気に大きくな~れ^^
また、覗きにこさせてくださいね 

pumiさん>
はじめまして!
マイスターさんのところでいつもお名前もコメントも拝見していたので、こちらにコメント下さって、とても嬉しいです!

pumiさんもフラットを亡くされたんですね…。
我が家と同じように、あっという間だったんですね。
お気持ち、痛いほど分かります(>_

pumiさんは、ヴィクトリアパピーを迎えられる予定なのですね!
それは楽しみですね~!
なんだか、マイスターさんを中心としたフラットの輪が広がっていく感じ!
ぜひ私たちも仲間に入れて下さいね♪

Kateの成長ぶり(&私たちの奮闘ぶり)をどうか見守って下さいね!
どうぞこれからもよろしくお願いします!

こんばんは。
突然のメールで失礼いたします。

ワッフルちゃん、もしかしたらウチの犬と兄妹かもしれません。お誕生日が同じで、三重県出身です。
もう、お星さまになられたのですね。

ウチの仔も、先日、悪性腫瘍の再発が肺と脾臓に見つかり、おそらく年内だろうとのことです。
ワッフルちゃんと同じく、温和で甘えたで・・・今は脾臓にあった腫瘍を摘出したため、入院中ですが、帰ってきたら、もっともっと甘えさせてやろうと思ってます(笑)。
マイスターさんから、ケイトちゃんを迎えられたとのこと。私も以前にマイスターさんから、食事のことなどアドバイスをいただき、ご縁を感じます。

また、ちょくちょく、ブログをのぞかせていただきますね。

こんにちは、はじめまして。
偶然こちらの記事を読みコメントさせていただきます。
我家の初代フラットは6才と1ケ月で旅立ちました。
原因は血液のガン。気がつくのが遅くて膵臓の摘出手術とか
輸血とか色々手をつくしましたが。 
フラットは犬種が少なく、その事でフラット飼いの横の繋がりもありますが、本当に短命な仔が多いですね。
僕が理解しているのは個体数が少なく、その為近種交配が多く、
(血統書をたぐればすぐ親戚)
いわゆる「血」が濃い事により「癌」がとても多い事。
直接的な病名はともかく主病源が「癌」が多い様な気がします。
今我家にはペットショップの売れ残りのフラットが2匹。
6才と4才ですが、体の異変がないか気を遣ってます。

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